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人口統計で見える佐良浜の課題1

まちづくり

やびとんな、わいてぃかないよぉんな?

 

前回の記事で人口統計に基づく佐良浜の現状について考察しました。

1.年少人口(~14歳)が249人で、10.5%と、県平均、宮古島市平均と比較して低い

2.生産人口(15~64歳)が1,071人で、45.0%と、県平均、宮古島市平均と比較して低い

3.老年人口(65歳~)が1,059人で、44.5%と、県平均、宮古島市平均と比較して高い

 

上記から佐良浜の現状について、わかりやすくするため大雑把に表現すると、

「子育て世代に住みたい地域として選ばれないために、子どもがほとんどいない、老人たちが暮らす地域」

ということになるでしょうか。

ただし、これは佐良浜だけの現象ではなく、日本中の地方で見られていることですよね。

 

人口減少、少子高齢化の流れは止められるものではありません。人口動態や構造からすでに決まっている未来ともいえます。

 

止められない未来である少子高齢化を見据えた上で、そこから見えてくる地域の課題として次の3つが考えられそうです。

1.子どもの生活環境・学習環境の課題

2.子育て世代流出の課題

3.高齢者の生活環境の課題

 

課題のテーマが大きすぎるので、今回は子どもの生活環境・学習環境の課題について考えてみます。

1.子どもの生活環境・学習環境の課題

・2021年全国学力テスト結果、宮古島市では、小学校(国語・算数)、中学校(国語・数学)の全ての教科で全国平均・県平均を下回りました。2022年度についても似たような傾向で、小学校(国語・算数)は全国平均・県平均を下回り、中学校(国語・数学)は県平均とほぼ同等ですが、全国平均は下回る結果となっており、学習環境の改善が求められていると言えるでしょう。

 

・また、少し古いデータはですが、令和元年の生活福祉課の調査によると、伊良部地区の生活保護率は24.95%で、宮古島市内において地区別の生活保護率が最大の地域となっています。

経済格差による学力格差や進学率格差について指摘されるようになって久しいですが、子どもの見えない貧困や貧困問題の早期発見が求められていると考えることはできないでしょうか。

 

この「子どもの生活環境・学習環境の課題」は、佐良浜固有の問題というよりは、沖縄県全体、宮古島市全体の課題でありますが、避けては通れない重大な課題ですよね。

 

次回は「子育て世代流出の課題」、「高齢者の生活環境の課題」について考えます。

 

それでは、あちゃんかい。