神歌×まちづくり×NFT WEB3.0時代の新しい世界観のつくりかた

「まちづくり」はだれがやるの?

まちづくり

まちづくりって、だれがやるんですかね。

行政ですかね?

それとも、自治会?

 

「いや、そこに住む住民1人1人が関わって まちづくりをするんです。」(笑)

 

なんていう理想論は、誰も信じてないですよね。

 

ふつうは、日々の仕事や家事で手一杯。

まちづくりに関わる時間なんてないですよ。

たとえば、広場が草ボーボーでも、なかなか自分からボランティアで草刈りとかしないですよね。

ゴミが落ちていても、まいにちゴミ拾いとかやれません。

 

もちろん、たまにはやりますし、やりたい気持ちもある。

むしろ、やった方がいいなんてこと、みんなわかってます。

 

でも、日々の暮らしの中で、そこまで手がまわらないのが現実なんです。

だから、税金つかって行政がやったり、行事のときに地域で協力して時間つくって、やるんですよね。

 

みんな、まちづくりについて、心の中では色々とアイデアや思いはあるんですよ。

だって、自分が暮らしている場所なんだから。

気持ちのいいトコロにしたいですよね。

少しでも、暮らしやすいトコロにしたいはずですよね。

だけど、それぞれが考える、「気持ちのいいトコロ」や「暮らしやすいトコロ」は同じではない。

何かを変えたいと思う人がいれば、

今のままでいいと思っている人もいる。

あるいは、むしろ変えたくないと思っている人もいるんですよね。

 

つまり、全ての人が納得するようなまちづくりなんて、できないということです。

 

じゃあ、まちづくりって、だれがやるんでしょう。

 

わたしは、「まちづくりは、やりたい人がやる」と考えています(笑)。

なんともひねりのない答えですが、これしかないと思います。

 

「やりたいという思いのある人」が、自分の旗を立てて「実践」していくしかないですよね。

まちづくりで重要なのは、「実践」なんです。

 

100の意見よりも、ひとつの「実践」ですよね。

 

ただ、こんな偉そうなコトを書くと、

「じゃあ、おまえは何を実践してるんだ?」と、当然聞きたくなりますよね。

2022年 佐良浜海神祭

上のリンクの映像は、2022年6月2日に行われた海神祭のパレードの様子です。

 

演奏しているのはわたしが立ち上げた「佐良浜楽団アーグ」です。

 

設立当時の団員は、わたしひとりでしたが、佐良浜出身の青年が2人加入してくれました。

わたしたちのミッションは、島の神歌を300年先の世界につなげること。

そのためには、自分の知っている歌を、次の世代につないでいかなければならない。

だから、楽団をつくって、歌を継承していこうという発想です。

 

ただ、これと、まちづくりと何の関係があるんだと思いますよね。

実はこのパレードでの三線演奏は、わたしが「やりたい」と伊良部漁協の伊良波組合長にお願いして実現しました。

だれに頼まれたわけでもなく、自分がどうしてもやりたいと、手をあげたんです。

もちろん、やる気だけではだめでしょう。

でも、ひとつ実践はできました。

こういった小さなアクションを積み重ね、

自分の考えを伝え、

たくさんの人を巻き込んでいくことができなければ、

まちづくりはできないのではないでしょうか。

 

だからこそ、

「やりたいという思い」をもって、自分の旗を立て、「実践」していきます。

 

 

なお、このような素晴らしい海神祭ができたのは、伊良波組合長はじめ、漁協職員の皆さんのお陰です。

役所への連絡や、警察への届出等、本当にありがとうございました。

また、海神祭前は、ちょうどコロナ感染者が増加しだした頃で、パレードの中止も覚悟しました。

そのため、前日に伊良波組合長に確認に行ったのですが、

「心配するな、うたっていいよ。」とおっしゃってくださいました。

いやー、組合長の男気に、完全に惚れましたわ。

後日談ではありますが、海神祭のあとに新規陽性者の数が急増することもなく、

海神祭を契機としたクラスターも確認されませんでした。

これは、漁協、自治会、さらに祭りに関わった皆さんの心がけの賜物だと思います。

ありがとうございました。

 

ちょっと、ここからはマニアックな話になるんで、興味のない方は読み飛ばしてください。

映像の中で歌っている歌について簡単なエピソードを加えます。

 

1,伊良部島小唄

最初に歌っているのは「伊良部島小唄」という歌です。

この歌は、譜久島方上さんの息子さん、譜久島淳慈さんが作詞作曲した歌です。

淳慈さんご本人に聞いたら、彼が興南高校2年生の時に作ったそうです。

高校生が作った歌とは思えないほど渋すぎ(笑)。

淳慈さんは体調を崩されて長らく入院されていたんですが、

海神祭のパレードで淳慈さんの作った伊良部島小唄を歌うよーと連絡したら、

前日に佐良浜まで、応援しに来てくれました。

伊良部島小唄は、僕らが歌い続けますよー。

 

2.ンナママツタニ

この歌は神歌の一つで、正月の時にウタキからウタキへ移動するときに歌います。

三線は、池間島の三線の名手、故嵩原清さんの弾き方をまねして、

佐良浜の歌い方に合うように、わたしがアレンジしてつけました。

パレードをするなら、どうしてもこの歌を歌いたかったので、

メンバーの二人に一生懸命練習してもらいました。

 

3.伊良部の島

この歌は、本村英豪さんが作った歌です。

録音された音源は聞いたことないんですが、

伊佐将軍の和子おばーに、アカペラで歌ってもらって、

私が勝手に三線をつけました。

この歌も、三線を弾いて歌う人はかなり少なくなってしまったそうです。

昔は漁協の婦人部でよく歌っていたと、和子おばーが教えてくれました。

 

4.佐良浜音頭

三線の名手、譜久島方上さんの音源がYouTubeにアップされていて、

伊良部島の歌でわたしが最初に覚えた曲です。

伊良部島に引っ越してくる前におぼえて、

何かの機会があったら歌えるように練習していました。

方上さんは、南区の方ですが、佐良浜の歌をたくさん音源として残してくださっています。

 

おまけ. 佐良浜小学校 校歌

宮古地域には、校歌ユウギなるものがあり、

子どもから、おじー、おばーにいたるまで、みんな踊れる。

これは、ちゃんと練習してみんなでやりたい。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

それでは、あちゃんかい。